2026年3月25日
サクラは満開手前だった。
この日、雨が降り始めた。
我々、キッチンカーを生業とする者にとって、
天候は売り上げを大振りで左右する。
2026年2月某日
この日は大垣ソフトピアで出店だった。
雨模様。こんな日に人は来るのか。
こういう場合、当日出店をキャンセルするキッチンカーが稀にいる。
しかし、その日の出店には、
場所を提供する人、行こうとしていた消費者、
つまり、自分以外に関係者がいる。
ちょっとやそっとの雨なら、出店すべきと思う。
雨が売り上げに影響しないためにも、ファンを作るべきと考える。
僕は雨を気にしない者。で、ありたい。
この日はうれしいお言葉を頂いた。
いつも事前に予約してみえる方から
「また来ますよね?」
前回も来ていただいた方から
「毎回違って、楽しみです。」
僕のスタイルを理解してくれる方がいる
単価は高い弁当だが、楽しんでもらえてる。
喜びをかみしめる、うぬぼれないよう。
天候に左右されないくらい、商売に情熱を込める。
雨の向こう側にいるシルエットに目を向けていきたい。
2026年3月25日
この日は息子の小学校卒業式の日。
桜は満開手前だった。
7年前に買ったスーツは窮屈に感じたが、
前日に買った靴は快適だった。
雨が降り始めた。
雨の向こう側のシルエット。
息子の背中は大きくなっていた。
fin


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