「知ってるよ!」
何が?
「会ったことあるから、知ってるよ!」
誰と?オレ?
「昔、保育園で一緒だったから、知ってる」
冗談はよしてくれないか。君はどう見ても小学生じゃないか。
僕は、息子とジュースを買いに行こうとしていた。
近所に小さい公園がある。そこを横切る時、小学生たちに声をかけられたのだ。
声をかけてくれた少年は、息子が通う保育園に、かつていた。
僕が送り迎えしている時に会っていたから、保育園が一緒だったと言ったのだ。
少年はその小さい公園に友達といた。ほどなくすると、もう一人、ローソンから走って合流してきた。
「君もやる?」
少年が、5歳の息子に話しかける。
読者は、ベイブレードをご存知だろうか。
いわゆる、現代版のベーゴマである。
各々の駒をフィールドの上で回転させ、弾き合い、一番最後に残ったものが勝者となる。
5歳の息子は興味津々だった。
なかなかいうことを聞いてくれない、手のかかる息子だが、その時は少年たちの説明を素直に聞いていた。

3回ぐらいか?少年たちは駒を交えた。
すると、僕に声をかけた少年が口を開いた。
「自転車でさー、今から小学校まで行って、また帰ってこようよ!なんか面白そうじゃね?」

自転車でのツーリングを楽しむのか、それとも道中のハプニングを期待してなのか。
どうゆうつもりかは分からないが、
推測するに、おそらく後者だと思う。
なぜなら、提案した時の少年の表情が物語っていたからだ。
僕と、僕の息子を残して、少年たちは笠松競馬場の競走馬のように駆け抜けていった

社会に出れば、駒のように使われて、弾き飛ばされることなんてよくあること。
少年たちは”主”となるか”駒”となるか。
ただ、その童心を忘れなければ、
君たちは”主”でいられる。
ここに大きな子供が1人いる。
小さな夢を持つ、事業主がここにいるのだ。
to be continued…


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